音響専門書籍・文献紹介vol.4 <br>「JEITA RC-8140C ヘッドホン及びイヤホン」

音響専門書籍・文献紹介vol.4
「JEITA RC-8140C ヘッドホン及びイヤホン」



音響専門書籍・文献紹介では、弊社R&D担当者それぞれが日頃参考にしている書籍や、注目している論文などをご紹介します。
紹介した書籍や文献へのリンクも掲載していますので、興味を持たれたらご利用ください。


『JEITA RC-8140C ヘッドホン及びイヤホン』
JEITA 電子情報技術産業協会 https://www.jeita.or.jp/japanese/public_standard/

キーワード:ヘッドホン、イヤホン、標準規格

「ヘッドホンの仕様や測定について、標準規格で公的に規格化された事柄を学ぼうとしたときに、最初の一歩として最適な規格書」


設計者としてイヤホン、ヘッドホンの設計・開発に携わっていると、往々にして自分が所属する組織で行われてきた既存の測定方法を、最初に教わることになります。組織の中で受け継がれてきた測定方法ですので、第一歩として、まずはこれを学ぶことになる方がほとんどではないでしょうか。

ですが、業務経験が長くなってくると、外部の方々との会話も必要になってきます。そんなふとした時、聞き慣れない用語や測定方法などを知ることがあります。会社によって注目するイヤホンやヘッドホンの性能が異なりますから、当然のことです。
そんな時には、公的な規格書を参照すると正しい知識を得られることが多いように感じます。

そこで、今回ご紹介するのは、ヘッドホン・イヤホンの分類から仕様・測定等を規定した 「JEITA RC-8140C ヘッドホン及びイヤホン」です。

JEITA とは、一般社団法人 電子情報技術産業協会の英文表記 (Japan Electronics and Information Technology Industries Association) の略称です。CEATEC や Inter BEE を主催していますので、ご存じの方も多いかもしれません。他に、電気電子分野における出荷等の統計を実施したり、政策提言を行ったりと、幅広く活動している社団法人です。 JEITA 独自規格の標準化活動も行っており、今回ご紹介する規格もその中のひとつとなります。

内容を抜粋して紹介しますと、以下のような仕様を参照することができます。
・ヘッドホン、イヤホン、ヘッドセット、イヤセット等の分類と定義
・有線ケーブルやプラグの左右区別や極性の指定
・規定すべき仕様と、それらの測定方法

これらは非常に簡潔に記載されていますので、目的の項目を見つけられれば、必要な情報を素早く入手できます。また、関連規格への参照も記載されていますから、仮にこの規格書から目的の内容を見つけられなかったとしても、別の規格書番号など、手がかりを得られることもあります。


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