final
B2
「音楽の音場感やダイナミックレンジとイヤホン・ヘッドホンの物理特性との関係」を踏まえて音質設計を行ないました。音楽録音での音作りにおける、「音場感」や「解像感」、あるいは「ダイナミックレンジ」とイヤホン・ヘッドホンの物理特性との関係を研究するなかで、それぞれに適したターゲットカーブやドライバー設計にすることで、より深く音楽を楽しめることがわかってきました。B2は、特に音場感に富んだ録音に適したモデルです。クラシックなどコンサートホールの反射音や残響を十分活かした録音や、ライブ録音など会場の雰囲気を再現することを意図したミキシングの音源などに適しています。さらに、MMCX端子採用のリケーブルタイプで、万が一断線した際もケーブルの交換が可能です
「音楽の音場感やダイナミックレンジとイヤホン・ヘッドホンの物理特性との関係」を踏まえた音質設計。
「音楽の音場感やダイナミックレンジとイヤホン・ヘッドホンの物理特性との関係」に着目し、音作りを行ないました。私たちは録音された音楽の音作りについて、2つの軸を設定することで整理してみました。 ひとつは、音の距離感に関わる考え方です。クラシックやジャズなどでは、距離感や響き感など、「音場感」を重視した録音が行なわれていると考えられます。一方、ロックやPOPS、また昨今のアニソンに多く見られる録音では、距離感はさほど重視されず、それぞれの楽器やボーカルが前に出てくる「解像感」がより重視されていると考えられます。 もうひとつは、「ダイナミックレンジ」です。つまり音量の時間的な変化幅です。ダイナミックレンジが大きければ、当然音量の時間的変化を利用したダイナミックな音楽表現が可能となりますが、一方で、ダイナミックレンジの変化よりも、常にすべての楽器やボーカルが眼前に迫るように、ダイナミックレンジの幅を小さくした録音が好まれる音楽もあります。 これらの考え方の違いは、どれが優れているというわけではなく、音楽の成り立ちや音楽に求められているものによる違いです。クラシック、特にオーケストラでは、楽器の奥行き方向の前後関係は特に重要で、一番前に弦楽器があり、その後ろに、管楽器、打楽器と配置された各楽器群の距離感や音量のバランスが崩れると音楽が破綻してしまいます。 そのため、すべての楽器に対して眼の前に迫るような均一な解像感は求められません。クラシックでも例えば弦楽四重奏などでは、ダイナミックレンジは狭くなり、各楽器の解像度がより際立ってきます。一方でロックやPOPSは、音場感はクラシックほど必要とされず、音場感よりも解像感が重視されます。 これらの前提条件が、特にイヤホン・ヘッドホンのリスニングにおいては非常に重要で、それぞれに適したターゲットカーブやドライバー設計にすれば、より深く、音楽を楽しめるようになることがわかってきました。 この音楽における音場感と解像感を横軸とし、ダイナミックレンジを縦軸にした下記のグラフをご参照ください。 弊社製品のE3000は、ちょうどグラフの中心を狙って設計されているのに対し、Bシリーズはその外側に位置しています。 つまりBシリーズは、Eシリーズよりも、より音楽の聴きどころに沿ったモデル、深くハマると手放せない、 そんな魅力のある製品に仕上げています。 B2は、特に音場感に富んだ録音に適したモデルです。クラシックなどコンサートホールの反射音や残響を十分活かした録音や、ライブ録音など会場の雰囲気を再現することを意図したミキシングの音源などに適しています。
長期的な使用のための修理可能な構造
本体は特殊工具を用いての分解が可能です。修理が容易で、長期間お使いいただくことを考慮した設計となっております。
カスタマイズしたかのような装着感
イヤホンの装着感が優れているか否かは、圧迫感で決まります。人間工学を謳い有機的な曲面を設けて、どこかが耳に接すれば良いとする形状は、圧迫による保持となり、時間が経つにつれて疲労が蓄積します。 私達は圧迫感の少ない装着について改めて基本に戻って考え直した結果、2箇所で保持し、1箇所はズレない程度に支持するという考え方に至りました。 三脚と同様、どんな筐体も3箇所で保持することにより安定した装着が得られます。 下の図の緑色の部分(イヤーピース)の1箇所、青色の部分(耳珠)の1箇所、ピンク色の部分(耳甲介:耳のくぼみ部分)のいずれか1箇所と、の合計3箇所となります。力を掛けてもストレスに感じにくいイヤーピースと耳珠でイヤホンを保持し、抜け落ちるのを支える程度にイヤホンがピンク色の部分(耳甲介:耳のくぼみ部分)に触れるという装着方法を採用しました。接触箇所を明確にした形状により、より多くの方の耳に圧迫感無く適合します。 装着に圧迫感が無ければ、これほどイヤホンの装着は快適なのかと感じられる、 まるでカスタマイズイヤホンであるかのように優れた装着感が得られます。
MIM(Metal Injection Molding)によるステンレス筐体
MIMとは、金属微粉末とバインダーを混ぜ、樹脂のように金型で成形した後、高温で焼結し、形状を整える方法です。樹脂の成形品と同様に形状の自由度は高く、金属でありながら複雑な形状の内部設計が可能です。
BA(バランスドアーマチュア)型ドライバー
BA(バランスドアーマチュア)型ドライバーを1基使用しています。
MMCXコネクター+オリジナルOFCケーブル
MMCXコネクターは自社開発品です。 ケーブルはタッチノイズを考慮して、柔らかくしなやかな被覆素材を採用。イヤーフックを使用する際にも柔軟に曲がり、良好な装着を実現します。
付属品
シリコン製キャリーケース イヤーピース(Eタイプ5サイズ) イヤーフック
装着方法
筐体 | ステンレスブラスト仕上(ガンメタリック) |
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ドライバー | 1BA |
コネクター | MMCX |
ケーブル | OFCケーブル |
感度 | 109dB |
インピーダンス | 41Ω |
質量 | 32g |
コード長 | 1.2m |